民藝のお芝居を観てきました。
昭和のはじめ頃 東京の下宿やさんの話。
私の母が生まれた時代。
特にこれといった問題は最後まで起こらず 波風の立たない地味な芝居でした。
奈良岡 朋子さん 日色 ともえさん 樫山 文枝さん等 看板女優がしっとりと演じておられました。
私の目をひいたのは 下宿屋のお手伝い 「しずちゃん」を演じておられた恰幅のよい明るい性格の女優さん。立ち居振る舞い 所作がとてもきれいなのです。和服を着て 茶碗を載せたお盆を運ぶ 座卓の上のお茶碗を片付ける お盆を持って暖簾をくぐる・・・
流れるように動いています。
芝居の中では 食堂の後妻に入ったということで終りでした。 この人ならば食堂を繁盛させる その予感のする素晴らしい演技でした。
もうひとつ 今とずいぶん違うと思ったのは 言葉使いが美しいということ。庶民の会話はああだったのねえ・・・
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